道場紹介

ごあいさつ

オーナー近影

 

我が居合道兵法・柏原養誠館道場は、昭和三十七年 柏原市剣道協会の有志によって「居合道部」が結成されたのが始まりで、現在に至っています。
居合は、平安時代の終わり頃の永禄年間末期に、山形藩最上家の家臣であった「林﨑甚助公」によって編み出された刀法です。
 時代の流れの中で剣術と共に色んな流派が生まれ研鑽されましたが、江戸時代の初期同流の七代目宗家「長谷川英信公」によって技の整備がされ「無双直伝英信流」として流布し、特に土佐藩の御留流としても栄えました。幕末の偉人「山内容堂」や「板垣退助」も有事に備え七日七晩、居合の稽古をしたとの記録が残っています。
 居合は最初から相手を敵と見做し「立合う」剣術とは違い「居ながらにして、合わせる」刀法を云います。将棋などでも良く「後の先」と云う言葉を耳にしますが、相手が自分に危害を加える、或いはその気配を感じた時に対応する刀法で、正確・迅速さが要求されます。しかし、刀を抜くのが本意では無く「居合は鞘の内」とも云います。
 先人が作った居合道歌の中に「人に斬られず、人斬らず、己を責めて平らかなる道」とあり、これが居合道兵(平)法の極意とされています。
 今日では他の武道と同様で、心身を鍛え人格を高めるのを主な目的としており、当道場でも常日頃より女性剣士も交え稽古に励んでいます。

館長 範士 田中信廣

創立者 楠谷冨男峻山先生のお言葉

「力必達」は「つとむれば かならず たっす」と読みます。

「誠者天之道也、誠之者人之道也」は「誠は天の道なり。之れを誠にするは人の道なり」と読み、中国の戦国時代に書かれた書物で「中庸」という思想書にある言葉です。

上記のお言葉以外にも「やめたらアカンでぇ」と日頃から口癖のように仰っていたそうです。
最近、「ライフワークバランス」という言葉をよく耳にします。仕事、家庭、自己啓発、趣味・・・。また「なにもしない」時間も大切だと思います。楠谷先生の仰る「やめたらアカンでぇ」、言い換えれば「継続は力なり」ですが、「継続する為には」「やめない為には」いずれにも偏り過ぎないことが大切だと思います。武道は身体のバランス、身体運用も重要です。時間のバランス、心のバランス、身体のバランス。
居合は業だけでなく、人生のバランスそのものを教えてくれているように思います。


所属
全日本居合道連盟
近畿地区居合道連盟
館長
範士 田中信廣
相談役
範士 横尾卓治
事務局
八段 武村 学

平成三十一~令和元年度 主要参加行事

※令和二年以降、コロナ禍により行事の開催及び参加は自粛中

一月  金山媛神社 初抜奉納・新年会
    近畿地区連盟新春初抜会
    高段者研修会
二月  多田神社奉納演武会
三月  近畿地区昇段審査会
    全日本居合道連盟刀法講習会
四月  志伝会演武会
五月  全日本居合道連盟全国大会
    金山媛神社奉納演武会
六月  河内長野市居合道大会演武
    無双直伝英信流居合道全国大会
七月  住吉大社奉納演武会
八月  近畿地区居合道連盟夏期講習会
    青い谷のキラキラフェスタ演武
十月  全日本居合道連盟段別競技会
十一月 橿原神宮奉納演武会
    柏原市制六十周年記念
    「ふれあいサロン」演武
十二月 洗心道場錬正館忘年会
    納会